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堀辰雄の空間表象 - 初期作品から『軽井沢文学』への移行をめぐって -

  • 언어JPN
  • URLhttps://db.koreascholar.com/Article/Detail/273294
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日本文化論叢 (일본문화논총)
대한일본문화학회 (Korean Association for Japanese Culture)
초록

従来、堀辰雄研究において東京と軽井沢は、主として作家自身の人生経験との関わりから言及されてきた。モダン都市東京を舞台とした水族館他の初期短編と、美しい村風立ちぬなどの<軽井沢文学>は、生い立ちの空間としての東京と、療養․安住の場としての軽井沢という二つの空間の志向性が別々に論じられてきたが、それは研究の枠組みを定型化させる結果を招き、多様なアプローチを妨げる原因になってきたと思われる。本稿では、このような従来の研究を批判する立場から、堀辰雄文学における空間に対する新しい解釈を試みるべく、上記作品を中心に彼の小説テクストに現れている東京と軽井沢の表象の包括的な分析を行い、その特徴を明らかにした上で、堀辰雄文学の始まりと言われる聖家族の空間設定を分析することで、堀辰雄文学における東京から軽井沢への移行の問題について考察する。これまでの作家論的な接近とは異なる見地から、断絶した空間として捉えられてきた東京と軽井沢の表象を連続線上に置いて分析することによって、堀辰雄の<軽井沢文学>に対する新たな視座を提示することを試みる。

목차
1、はじめに
 2、東京と軽井沢の空間表象
 3、『水族館』―堀辰雄の東京離れ
 4、軽井沢への移行と反アメリカニズム
 5、『聖家族』に現れている第3の空間
 6、おわりに
 参考文献
저자
  • 張유 리(나고야대학 대학원 문학연구과 박사과정후기과정) | 장 유 리