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        2011.11 구독 인증기관 무료, 개인회원 유료
        近松の『大職冠』(1711)は朝鮮通信使の来日を当て込んで書かれたとされる作品である。本稿では『大職冠』及びそれ以前の作品を対象にして、通信使に対する近松の関心、そして通信使の来日が作品に与えた影響について、先行研究を踏まえながら追考した。管見によると、近松の作品の中で通信使関連の話が出てくるのは大礒虎稚物語(1694)が最初である。本作には通信使の馬上才を取り入れた場面があり、近松の通信使に対する認識の一端が垣間見られる。以降、通信使に対する近松の本格的な関心が窺われるのが『大職冠』である。通信使と関連のある場面については先行研究で指摘がなされたが、その中で注目したのが竜宮に奪われた面向不背の玉を海女が取り返す玉取りの場面である。その舞台となる志度浦の描写が実は大坂河口や淀川に浮かぶ通信使の船行列とそれを見に集まった見物人の実景から来ていることを通信使による記録類によって改めて検証した。また、その結果、本作の玉取りが如何に独創的であり、新風を吹き込まれたのかを従来の大織冠物を通じて確認することができた。
        6,100원