2009年からの医療観光の発展と釜山に滞在中の日本人の人口増加とともに医療機関での患者と医療関係者のコミュニケーションは医療機関選択の重要な一部分をしめしている。日本人の医療機関利用の最大の前提条件は、医療関係者とのコミュニケーションと言える。本稿では、患者と医療関係者の円滑なコミュニケーションのために出版されている医療関連日本語教材の内容と構成を調査し、問題点を分析してみた。その結果、内容構成の問題で診療科目の中で韓方に関する内容の不充分や診療科目の単語量の不充分、韓国語の用語と日本語の用語で示されている類語の説明不足と擬音語․擬態語活用の説明不足などの問題点があった。このような問題点をもとに医療関係者を対象にするアンケート調査を通じた実質的な分析をしていく必要があると思う。