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권호

제14집 (2014년 12월) 7

목차

1.
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2.
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3.
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日本語は世界に存在する有数の言語とは異なり、一言語が四つの文字体系をもった至極に稀な言語である。すなわち日本語では漢字仮名型、カタカナ型、アルファベット型などの字種が複雑に使い分けられている。既存の研究では漢字仮名型は漢語や和語などを、カタカナ型とアルファベット型は外来語を表記すると知られているが、実際の用いられ方をみると必ずしもそうとは限らないことがわかる。そこで本論文では日本の有名百貨店に入店している店舗の商号表記にもとづいて業種別にあらわれた字種の用いられ方を探った。本論文で分けた業種はまず業種を一括した全体、食料品、婦人服、婦人雑貨、男性服雑貨、インテリア、スポーツファッション、レストランである。その結果、それぞれの業種に現われる字種の用いられ方が異なっていることが明らかになった。本論文ではこのことの裏側には日本人の字種に対する意識が働いており、その意識は「宝石箱の効果」という概念で突き止めることができると主張した。
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4.
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医療観光の発展とともに医療機関のホームページは医療機関の広報だけじゃなく、いろんな情報の伝達など様々な役割を行っている。とくに外国語のホームページの支援は外国人の病院選択の一番重要な要所になった。このような釜山の医療機関の日本語のホームページの現況の把握․分析を通じて構成と内容の問題点․語彙誤謬を取り調べた。その結果、専門科目によるホームページの構成の違い、診療科と医療用語の多様な使い方と誤謬が分かった。例えば、韓方の場合、中国․日本とは違う韓国伝統的な医療に発達してきたため、中国の‘漢方’じゃなく‘韓方’という名で呼ぶべきだということと医療機関で頻繁に使われている;成形‘という用語は日本では使わないということも分かった。その以外にも韓国語の干渉によって発生する医療用語の表記の誤謬など様々な部分での誤謬がみつかった。 より便利な日本人の釜山医療機関の利用のためにこのような問題点の修正․補完が必要だと思う。
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5.
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『懐かしい年への手紙』は僕が語る物語として読み取れる。だがK ちゃんと呼ばれる僕の過去は他者の記憶を受け入れて再構築されたものである。他者の記憶は森の中の谷間の村からの手紙や電話、ギー兄さんの翻訳文や僕が書いた小説、そして新聞記事として語られている。そのように、僕の物語言説の影には引用を通しての情報、僕の創作に向かう情報、そして自己省察による反省と他者の指摘による反省が混在されているといえるし、それが語り手として照応する。本稿ではそのように語り手のメタファーとして機能するものを語り手的装置と定義し、懐かしい年への手紙における語り手の物語言説を僕と語り手的装置に分離して論じた。その結果森の中の谷間の村に関する僕の記憶が僕と語り手的装置の混在している物語言説によって語られているのが確認できた。したがって僕が語る物語は森の中の谷間の村の 神話として再構築された記憶の物語であるという解釈が可能になる。  僕=語り手の解体、それがもたらした結果は二つある。一つ目は僕が他者との記憶を共有し、森の中の谷間の村を多様な物語言説として発信することができたということだ。すなわち僕が他者の記憶を受け入れ森の中の谷間の村での経験を物語内容として再構築する。その結果いま・ここの僕の物語言説が変化する。二つ目は僕が受け入れた情報によって僕の人生をギー兄さんの人生とともに物語言説として語ることができた。僕が物語言説として記憶を再構築するということは僕と森の中の谷間の村の人々が記憶することを再現して共有することだ。だから僕の物語言説が時間を順行と逆行に交錯していることは書き手として介入した結果ではなく、僕が順行と逆行の交差が行われた時間を記憶として受け入れたからだ。 最後に現実と夢の時間、僕と他者、そして都市と森の中の谷間 の村に分かれた二項構造を解体し、再び多項構造として再構築する。そ の再構築に必要なのは以前の作品から構造化された一人称の僕のみであったといえる。次第にその構造から生み出された物語言説の中で、同一化された僕は反復と差異、照応と羅列の物語言説として解体される。しかし僕という語り手は物語内容として登場しながら再びその物語内容に閉じ込められてはならない。したがって、僕の物語言説が僕の記憶だけを語ることに閉じ込められる直前、語り手的装置が僕の痕跡を消している。そのように、僕と語り手的装置の物語言説が混在して僕の物語に照応した虚構への同化を拒んだ時、リアリティーの根幹に据える物語言説が生まれる。これこそが懐かしい年への記憶を語るため、僕が試みた三人称体の物語言説であろう。
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6.
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本稿は戦後50年間の構造変化を分析しようとするものであるが、主た る関心は発展途上にあった日本経済である。いい換えれば、キャッチ アップ過程にあった小国としての日本経済である。後発国であった日本 は当時の先進国の優れた技術を積極的に受け入れるなか、自分たちの経 済社会環境にマッチした技術を輸入し、さらにそれを自国にあったも に改良しなくてはならなかった。それを可能にしたのは社会的能力であった。社会的能力の概念と要素、その形成や重要性について調べている。 戦後日本の技術導入について考えてみると、戦争による欧米企業との技術格差は歴然としており、急速なキャッチアップ․先進国への脱皮をめざす以上、時間のかかる自己技術開発の経営方針はありえなかったため技術導入は不可避であっただろう。それにあわせた各企業の動きを自動車工業の実態を中心として調べてみた。つぎに外資導入についても考えなければならない。高度成長初期の日本における外資導入の主流は借款であった。1960年頃までの日本経済はいわゆる労働過剰の状態が続いたことを考慮すると、高度成長の制約要因は技術と資本だったといえよう。それから戦後日本の経済発展を考えるためには、技術や資本のほ にそれを受け入れて上手くいかせる社会的能力の重要性についても詳しく調べる必要がある。
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7.
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